そもそもの背景はJA1KSOの「提言48 JARL75周年小笠原運用を考える」の中で触れられています. 以下に要約します:
別カントリーたるルールには,以下のとおり225マイルの隔離が必要です(QST 1960年4月号p.80から):
「日本」と「小笠原」,つまり「伊豆諸島」と「小笠原諸島」の最短距離は,「孀婦(そうふ)岩」~「聟島列島 の一ノ岩」ですから,177マイル(285km)となります. ...つまり,要件の225マイルを満たしません. 無論,距離を本州から計ってはいけません.
...ということで,ここで絶対に覚えておいていただきたいのは,以下の点です:
× 距離が離れていて,別カントリーだからJD1
○ わざわざ別カントリーにするためのJD1
さて,いよいよ「なぜJD1になったのか?」を解き明かさなくてはなりません. このヒントも,別掲の『呼出符字列の配分表』に求めることができます.すなわち,つぎのとおりです:
となれば,選ぶとするとJDが候補にあがってきます.
この調子で,本土のJEにも言及できます.
いくらアルファベット順といえど,JA~JDはすでに埋まっているわけです:
ですので,つぎに選ばれしはJEとなります. 念のためですがJD1, JE1それぞれの発給開始は以下のとおりであり, JD1のほうが先です:
なので,「“Electronics”のJEか?!」という説は,強弁過ぎますね.