返還前の小笠原には KG6IG, KG6IJ という局がいたようです
http://www.ac6v.com/oldprefix.htm
http://www.geocities.co.jp/Outdoors/1565/ham3.html
また1947年のQSTには W5LIV/Iwo(硫黄島)と W2CDJ/J2(横浜)が6mでQSOしたという記事も載っております
ほかにもこのページには硫黄島からは W3KXO/Iwo という局も出ていたともあり
このことから少なくとも1947年当時の硫黄島には
とくにプリフィクスは無かったとも言えるのではないかとおもいます
W3CHH/Iwoのレポートをいただきました(TNX TO W5KNE)――JJ1WTL
米軍統治時代は、父島に少数の欧米系の家族のみが帰島を許されていました。
司令部にKG6IGがありました。
硫黄島はKG6IJ、南鳥島はKG6IFでした。
気象庁に南鳥島での気象観測の依頼があった時期があり、その時にJA1EEB/KG6が南鳥
島から運用されていました。
以下はUS-CQ(CQ Magazine)誌1948年4月号p.74,76のカントリーリストからの引用ですが,J9が沖縄だけでなく小笠原もカバーしていたことが判ります.
US-CQ誌の1947年8月号p.44では,実際にQRVがあったことを示す記述――3行目の「W5DIV/J9 on Iwo Jima」――があります:
日本人による戦後の再開の前,占領軍によるJAコールサインでの運用があった頃のことです.
以下は,FEARLによるアワード(いまでいうAJD相当)のデザインからですが,小笠原(Iwo)はJA0とされています.
【「★」印のみJJ1WTLによる追記です】 Year Prefix Country Source 1947 - Bonin & Volcano Is. QST Feb/1947 1948 J9 〃 US-CQ Apr/1948★ 1949 KG6IA-IZ 〃 QST Mar/1949 1950 KG6 〃 QST Feb/1950 1951 JA0 〃 ARRL A./H. 1951 1952 ? 〃 1953 JA0 〃 ARRL A./H. 1953 1954 KA0 〃 ARRL A./H. 1954 1955 KA0 〃 JA-CQ Apr/1955 〃 KA0 〃 ARRL A./H. 1955★ 1956 KA0 〃 JA-CQ Apr/1956 〃 KA0 〃 ARRL A./H. 1956★ 1957 KA0 〃 ARRL A./H. 1957 1958 KA0 〃 JA-CQ Oct/1958 〃 KA0,KG6I 〃 ARRL A./H. 1958★ 1959 KA0,KG6I 〃 QST Jan/1959 1960 KA0,KG6I 〃 QST Jan/1960 1961 KA0,KG6I 〃 QST Jan/1961 1962 KA0,KG6I 〃 QST Jan/1962 1963 KA0,KG6I 〃 ARRL A./H. 1963 1964 ? 〃 1965 KG6 〃 M/J 1965 DXCC List 1966 KG6I 〃 ARRL C. LIST CD No.7 Rev 8/66 1967 ? 〃 1968 KA1 〃 JARL A./H. 1969 1969 KA1,KG6I 〃 ARRL A./H. 1969 1970 JD,KG6I,KA1 Ogasawara JA-CQ DXCC List1970 1971 JD1 Ogasawara ARRL A./H. 1971 1972 ? Ogasawara 1973 JD Ogasawara ARRL A./H. 1973 1974 JD1,KG6I,KA1 Ogasawara 1975 JD1,KG6I,KA1 Ogasawara D/K 1975 DXCC List 1976 ? Ogasawara 1977 JD,KA1 Ogasawara ARRL DXCC LIST CD-216(677) 1978 JD,KA1 Ogasawara ARRL DXCC LIST CD-216(878) 1979 JD,KA1 Ogasawara ARRL DXCC LIST CD-216(679) 1980 JD,KA1 Ogasawara ARRL DXCC LIST CD-216(1280) 凡例: A./H.→ Amateurs Handbook M/J → 無線と実験 D/K → 電波科学
なお,小笠原の歴史を整理すると,
・1946(S21).1.26 …… 日本の施政権から分離~アメリカ海軍による統治へ
・1968(S43).6.26 …… 日本に返還
――でした.日本人による運用が始まったのは返還の翌年,1969(S44)年からでした.
Call | QTH | 備考 |
---|---|---|
KG6IC | 硫黄島 | USCGロラン局 |
KG61D | 沖ノ鳥島 | 「i」ではなく数字の「1」;by W9WNV in 1963 |
KG6IF | 南鳥島 | USCGロラン局 |
KG6IG | 父島 | 司令部 |
KG6IJ | 硫黄島 | |
KG6ICD | 南鳥島 | Marcus DX Pedition 1960;by W7OCD etc. |
KA局による運用についてはこちらをご参照下さい: http://motobayashi.net/callbook/ka.html#ka0
KA2CCというコールサインが,1987年と1988年のIARU HF World Championship Contestに南鳥島から参戦しています.
これが,確認できている「最後のKA局のQRV」でもあります.
また古くは,KA2IJが硫黄島で使われています.