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JARL社員選挙にあたり―JJ1WTL

~ 黒字化にむけた圧力の強化 ~



  1. 現任期での活動


  2. 黒字化圧力の強化

    執行側の黒字化にむけての姿勢について追及します.
    一般社団法人化後だけを見ても,約4億円もの財産を喰い潰してしまいました.
    あたかも,「『会館建設積立資産』と『衛星積立資産』がある限りはそれを食い潰せばいいではないか」と言わんばかりのダラダラとした執行側――真の問題解決を図ろうとしない理事――の意識(老害)を変えさせなければなりません.
    これでは“会員増強”どころかむしろ,「まともな意識の人はJARLから距離を置いてしまう」構造とすら言えます.

    会員“増強”キャンペーンも,結果として会員“維持”キャンペーンどまりでした.

    この“通過儀礼”が失敗に終えつつある中,次なる手としては「事業仕分け」か「会費値上げ」,またはその両方となります.
    しかし後者は,

     ┌→会費値上げ→会員減─┐
     └───────────┘

    というネガティブスパイラルへの落ち込みをはらんでいることから,まずは「事業仕分け」を優先し要求します.

    さらに「JARL・JARDの統合」につきましても,排除することなく検討を求めます.


  3. 事業仕分け――既提案事項のフォローアップ

    社員総会(2015年6月)にて提起済です.
    すべてにおいて,「赤字額6000万円を解消しなければならない」という点を忘れてはなりません.
    たとえ会員にとって既存の権益でも,手放さざるをえないこともあります.

    1. 『特別局』の制度廃止 (格上の『特別記念局』は残します)

      • 現況
        • 数 … 年間80局もいらないでしょう.
          ことに,「記念局をやること」が“アマチュア無線の活性化”ではないでしょう.
        • 対象行事 … 連盟として奉るのが疑問な,ローカルイベントがほとんどです.
          「限られた人による,毎年の繰り返し」の面も.
        • 「JARL以外の記念局」の実績の拡大 … 年間40局近い事例が出てきています.
          もはや“JARLの特権”ではなく,忙しいJARLの手を煩わせることなく開設できるものです.
      • 方策案
        • 『特別記念局』と『特別局』とを一本化.
        • いまの『特別局』は,次のいずれかを後継策とし,制度廃止へ.
          • 開設希望者から総通への直接申請で,『JARL以外の記念局』として開設してもらう
          • 中央局・地方局(サフィックスがRLの局)の公開運用にしてもらう

    2. 『ARISSスクールコンタクトの臨時局』のQSLカードの「発送のみ無料」の制度廃止

      • 現況
        • 「ARISSスクールコンタクト」自体の認知 … 15年間・85例を超え,もはや十分でしょう.
          そのような中,この配慮を永遠に続ける必要があるのでしょうか?
        • 実施した生徒・児童さんへの教育的効果は,かなり薄いです:
          • 運用実態 … “PTAがパイルアップを楽しむ場”と化してはいませんか?
          • 発送のみ無料 … 実施した学校などには届けられないわけです.
      • 方策案
        • 本制度は廃止し,ビューローの負荷の軽減,または,有料での双方向転送化による収入増を図ります.
        • もっと別な面での「JARLからのARISSスクールコンタクトへの支援策」を探ります.

    3. 『補助局』(サフィックスが原則 YRL の局)の制度廃止

      • 現況
        • 「免許状の携帯」に代わり,「証票の備え付け」で運用が許されるようになりました.
          したがいRL局(中央局・地方局)に統合・一本化した後も,リグごとの分離運用はできます.
        • JARLとして自ら局を持たずとも,運用の機会は増えています:
          • 1997年~ ゲストオペ制度.
          • 2011年~ 非常時における,社団局での「免許人の立ち会いなしでのゲストオペ」制度.
          • 支部として独自に社団局を有する例も見られます:
            山梨 JE1ZRL, 三重 JJ2YJC, 京都 JE3ZPZ, 和歌山 JH3YCD, 富山 JH9YAA.
        • アマチュアの人口(局数)・JARL の会員数も減っています.
          最後に信越の『補助局』JR0ZAXが整備されたのは2001年度でした
          すでに減少トレンドに入っていたその時点と比べても,局数で54%・JARL会員数で62%にまで低下しています.
            『補助局』の整備が終わったころ いま 残存率
          局数 805,279局
          (2002年3月末)
          435,780局
          (2015年11月末)
          54%
          JARL会員数 106,538会員
          (2001年9月7日)
            66,404会員
          (2015年11月7日)
          62%


      • 方策案
        • 補助局を,RL局(中央局・地方局)へ一本化して巻き取ります.
        • これによって,「機材」そのものや,「免許手続き」のコスト削減をねらいます.
        • 希望があれば,コールサインは地方本部へ継承させます.
        • 「特別局の廃止」とのセット論の面もあります.
        • 支部独自の社団局を,QSL転送費などの面で優遇します.

    4. “スパムQSL”の削減

      • 現況
        • コンテストで会うたびにQSLカードを垂れ流しで発行し,しかも毎度「PSE QSL」で要求されることも.
        • 2010年を最後に,めだった改善運動がみられません
          (JARL NEWS 2010年 秋号 p.66にあり: 『始めてみよう!QSLカードに関するエコ活動』)
        • これだけアマチュアが減ってきているのに,「転送枚数100万枚/月」が一向に下がりません.
      • 方策案
        • 「送るほうも/転送するほうも/受け取るほうも」みなが嬉しくない,“スパムQSL”の削減を目指します.
        • 会員のみなさんや,場合によってはコンテスト委員会の協力を仰ぎます.
        • これによって,本来は不要なはずの経費の支出を抑えます.
        • 電子QSL化を推進します.
          すでに物理的には,「全員が退会してeQSL.ccを利用,アワード申請のときだけ連盟に申請」という基盤すら整っているのです.
          またディープなDXerのみなさんは,退会してしまっても,LoTW・OQRS・SASEで十分趣味を続けられるのではないでしょうか?
          ...まるで危機感が感じられません.

  4. 一方で,会員の福利の向上――既提案事項のフォローアップ

    1. 社団局の会費の値下げ

      • 現況
        • 現在の会費の差はつぎのとおりです:
          • 正員(個人会員)… 7,200円/年
          • 社団会員 ………… 10,800円/年
        • 「社団局はQSLカードの発送枚数が多いから」という根拠――と理解しています――で,割高な会費を求められています.
          たしかに,30年前であれば,そのとおりだったでしょう.
      • 方策案
        • 「いまの社団局のQSLカードの転送数の実態」に合わせた見直しを要求します.
        • 学校等の社団局については,「助成金」扱いではなく,「そもそもの会費のメニュー」として判りやすく設定し直します.


    2. IT投資の拡充

      • 現況
        • 支部のWebで,以下のような例が散見されます:
          • (容量不足や,編集のしやすさから)リンク先の別サイトで運営
          • “支部長が替わるので,このWebはなくなります”
      • 方策案
        • 支部活動などに不自由しないWebの容量の割当を要求します:
          • jarl.comが始まった当初に比べ,ストレージのコストは1/100に下がっています.
          • これによって,保存すべき情報の散逸が防止できます.
          • これによって,事務局の作業を極力「リンク」のみとし,Webの運用負荷を軽減できます.


    3. QSLカードのスキャンデータによる保管の許容

      • 現況
        • 『アワード規程』5条3項により,処分できません:
          JARLは、アワード発行の審査に必要なときは、第1項の定めにかかわらず、申請者から申請に用いるQSLカードの提出を求めることができる。
      • 方策案
        • QSLカードのスキャンによるデータでの保管も認めるよう求めます:
          • 保管スペースの削減 ………… 集合住宅などの「狭小な住環境の一般化」に対応
          • QSLカードのバックアップ …… デジタルデータの複製により,遠隔地で正本の保管が可
        • 「電子QSL化」「電子ログ照合」(eQSL.cc・LoTWのような)とは,独立させた動きです.

  5. 当局への要望

    総務省を相手とした交渉になりますから難易度は増しますが,以下のような事項の実現を求めます.

    1. CEPT諸国との相互運用協定――CEPT側では発効ずみ;従免の英文表記をHAREC様式化できればさらに良
    2. 5MHz帯の国内分配――WRC-15で国際分配ずみ
    3. 旧スプリアス規格機の扱いの明確化――「H29.12.1以降の再免許」の可/否;「可」を要求
    4. 既提案事項のフォローアップ: 社員総会(2015年6月)で提示ずみの各項
      1. 免許手続きの簡素化――デジタルモード用の付属装置の追加にあたっても
      2. レピータ間の補助中継回線の許容――現行D-STARのみ許容;しかも「5GHzか10GHzでの10Mbps全二重」と重厚すぎ
      3. レピータのJARL以外の免許人の許容



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Ryota "Roy" Motobayashi, JJ1WTL / AC6IM, Feb. 4, 2016 <jj1wtl@jarl.com>